制作会社として、他社が作ったWordPressサイトの保守・改修を引き継ぐことがあります。
引き継ぎ案件は毎回「どんな状態のサイトが来るか分からない」というスリルがあります。笑
実際に経験してきた中から、最初に必ず確認することと、やばかった事例をまとめました。
引き継ぎ前に必ず確認すること
① サーバー環境とPHPのバージョン
まず確認するのがサーバー会社とPHPのバージョンです。
古いサーバープランのままで何年も運用されているサイトでは、PHP7系のまま放置されているケースが少なくありません。
WordPressやプラグインを最新版にしたくても、PHPのバージョンがネックになって更新できないという状況が生まれます。サーバー会社・プランの確認と、PHP8対応の可否を必ず最初にチェックします。
② WordPressとプラグインのバージョン
WordPressのバージョンが何年も前のまま放置されているケースは多いです。プラグインも同様で、使われていない古いプラグインが大量に残っていることもあります。
テーマとプラグインのPHP8互換性もここで確認します。古いテーマやプラグインはPHP8に対応していないことがあり、アップデートしようとするとエラーが出るケースがあります。
③ テーマの構成
オリジナルテーマかどうか、親子テーマの構成になっているかを確認します。
ここが一番の「開けてみるまで分からない」部分です。後述しますが、テーマの状態によっては引き継ぎ後の工数が大きく変わります。引き継ぎ前にテーマファイルの中身を確認させてもらうことが重要です。
④ セキュリティの状態
- 管理者ユーザー名が「admin」のままになっていないか
- ログインURLが変更されているか
- 不要なユーザーアカウントが残っていないか
引き継いだタイミングでまとめて整理します。
⑤ バックアップ
引き継ぎ後は自分たちでバックアップを取るようにしますが、何か作業をする前のスナップショットがあると、万が一のときに戻せます。引き継いだ直後に必ずバックアップを取ることを徹底しています。
実際にあった「やばかった」引き継ぎ事例
事例① WPなのにベンダーロックがかかっていたサイト
WordPressで構築されているのに、コア機能以外をすべてオリジナルのPHPで実装していたサイトです。
フルスタックのエンジニアが構築したサイトで、技術的には高度なものでした。ただその分、WordPressの一般的な知識では手が出せない状態になっていました。
何を触ってもすぐにエラーが出る。プラグインを追加しようとしてもエラー。テーマを修正しようとしてもエラー。実質的にそのエンジニアでないと触れないベンダーロック状態になっていたんです。
WordPressを使っているからといって、誰でも引き継げるとは限らないという典型的な事例でした。
事例② スラム街のバラックのようなテーマ
こちらは前任者が知識を身につけながらコツコツ作り上げたオリジナルテーマのサイトです。
努力と熱意は本当にすごいのですが、テーマファイルの中身が継ぎ足し増築を繰り返したスラム街のバラックのような状態になっていました。
どこに何が書いてあるか分からない。修正しようとすると別の場所が壊れる。引き継いだ側としてはどこから手をつければいいか途方に暮れるという状況でした。
こういったケースでは修正・改修にかかる工数が読めないため、引き継ぎ前にテーマファイルの中身を確認させてもらうことが重要です。
まとめ:引き継ぎ前チェックリスト
- サーバー会社・プランの確認(PHP8対応可否)
- WordPressバージョン確認
- プラグインの状態確認(古い・不要・放置)
- テーマ構成の確認(オリジナル?親子テーマ?PHP8互換?)
- セキュリティ状態の確認(adminユーザー・ログインURL)
- 引き継ぎ直後にバックアップを取る
他社制作サイトの引き継ぎは、開けてみるまで分からないのが正直なところです。ただ事前にこの項目を確認しておくだけで、引き継ぎ後のトラブルをかなり減らせます。
まずは現状を確認したいという方はお気軽にご相談ください。
